ごきげんな日々とそうでもない日々。

4つの難病を抱えながら生きるヒトのなんでもないようでどうでもある日常。

リクルートスーツが捨てられなくて。



先日、同じ「自己免疫疾患」の病気と闘う友人と電話をしていました。
話す内容は冗談から愚痴、病気情報の交換まで様々。
種類は違えど(同じ自己免疫疾患ではあるのですが種類が違うんです)
治らない難病と闘う女性として、かけがえのない仲間です。


その日は確か私の愚痴を聞いてもらっていました。
現在の私の車椅子は自動車に乗せるのに大変お手数をおかけします。
背もたれや足を置く部分が長いため、分解をしないといけないのです。
たぶん福祉車両のバンでもそのまま乗せるのは不可能でしょう。
それがなんだか申し訳なく感じて仕方がなくて…。
そこから話が発展して…彼女がこんなことをおっしゃいました。


「もし八重さんが今すぐ車椅子も取り上げられて、障害年金も停止して。
でも、その代わり健康な身体を一生保証されたらどちらを選ぶ?」
って。




まるで夢のような話ですが、どうしてもこう思う時があるのです。
もしかしたら「バカだなあ」と思う方もいるかもしれませんが
ある日突然、健康と自由を奪われた。人生が大きく狂った。
今更ブツブツ言っても仕方がないと思っていても、つい思っちゃうんです。


確か私はその時、こう答えました。




「そんなもん、一も二もなく健康な身体を選びますよ!
即座に車椅子も年金もお返しして、リクルートスーツを着て
就職活動に東奔西走しまくりますよ!」
って。






もう私には不要のものなのですが…
学生時代に買ったリクルートスーツが今も手元にあります。


離婚時に捨ててしまおうか、と思ったのですが…どうしても捨てられなかった。
大学卒業当時は就職氷河期、その後も不況の最中…このスーツで汗だくになって
職を探し回ったあの頃。その当時は「もうぐうたら暮らしたい」なんて思っていましたが
今はちっともそう思いません。むしろあの頃に戻りたい。
もし本当に夢を叶えてくれる神様がいるのなら私はそれを願うでしょう。





そんな神様に出会えることを信じて…きっとあのリクルートスーツは
ずっと私のタンスにかかったまま、出番を待つことでしょう。
私もスーツと一緒にそんな日が来ることを待っています。