ごきげんな日々とそうでもない日々。

4つの難病を抱えながら生きるヒトのなんでもないようでどうでもある日常。

人としての楽しみって大事~高橋智裕さんの写真集をみて~



ああ!思い出した!!思い出したよ!!!
1/26の講演会&写真展とは関係あるようでないようであるのですが。
購入した写真集「For you,for me」を読んでいて思ったこと。


写真集の一文に「支援の中で1番印象的だった出来事はなに?」と
いうものがありました。そこに書かれていた答えは意外なようで
実はとっても大事なことでした。


●お坊様の説法
●東京から来てくれたシャンソン歌手さんの歌
●ネイルアートやエステ
●まるで本当のお店のような雰囲気で食べたご飯



「ご飯はともかく、上3つは別にいらないんじゃ?」と思われた方。
私は被災しておりませんが、上3つの重要さを非常に感じております。




ここからは私の個人的な話になってしまいますが。




元気だった頃は説法はさすがにありませんが、普通に神社仏閣に行けた。


コンサートやライブに普通に行けた。金銭的にも、体力的にも。


仕事をしていた頃はネイルしていました。
一応主婦でしたので、過剰なネイルアートはさすがにしていませんが
爪を綺麗に飾ってもらうとテンションが上った。見ているだけで幸せ。




写真集にも書かれていますが「女性はおしゃれをすると心に余裕ができる」。
まさにそうなんですよ。無駄なようで実はとっても重要なこと。
その無駄こそが実は1番生きる力になったりするのです。








今の私は簡単に出かけられません。
出かけるにしても車椅子で可能かどうかを確認したり、移動手段を考えたり。
家から1歩出るだけでも、ひとさまの手を借りないといけません。


コンサートやライブに行けても、数時間座っている体力がありません。
(だからといって寝転がるわけにもいきませんし…)


美容院もそうです。長時間座っていられないため、10分カットの店で済ませます。


ネイルなんぞ以ての外。爪を削られるだけで激痛&悶絶です。


あと…これは余計ですが、おしゃれな服を着たいなと思っても
車椅子やひざ掛け(これ、夏でも必須なんです!)があるため服が隠れちゃう。
なんだか…どうしてもショボーンとしちゃう。






避難所生活で説法を聞いたり、コンサートを開いてもらったり
ネイルや美容院、エステなど…「後回し」や「必要ない」と思われがちな
この「いい意味で無駄なこと」ってすごく心の治療に有効。
おしゃれをして、いきいきとした女性の姿ってすごく綺麗で力強い。
そのパワーは半端無く周りに広がってゆく。




CDやTV、ラジオもいいけれど、生の歌の迫力はすごい。
CDなどでは聴くことの出来ない「音」が生の歌にはあるんですって。
その「音」が聴きたくて、人はコンサートを開き、人が聴きに行く。




たとえ宗派が違っても、お坊様の話ってなんだか納得しちゃう。
優しい。否定しない。そして力強い。
私がお腹の中で子供を亡くし、供養をして頂いた時。
私達夫婦2人のためだけに子供の話をいっぱいしてくれた。
どんなに勇気づけられたことか。




セピア色の世界で、まるで本当にお店に来たような
賑やかさと華やかさの中に入る。どんなに嬉しいことでしょう。
私も外食の時はワクワクします。それがファミレスでも牛丼屋でも。
あの独特の賑やかさがとても嬉しい。この身体になるまで知らなかった快感。








支援物資ももちろん必要。
まず生きるために食べること、寝ることが必要。
身体を温めるための衣服や毛布が必要。
家も必要、食器も必要、勉強のための本も必要。




でも…これから必要なのはきっとこういう「良い意味での無駄」。