ごきげんな日々とそうでもない日々。

4つの難病を抱えながら生きるヒトのなんでもないようでどうでもある日常。

いわき旅行記2~津波をうけたいわき市と楢葉町の今


2日目はいわき市内で津波の被害を受けた場所へ向かいました。
いわき市はとてつもなく広い市です。地図をご覧ください。


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ただでさえ広大な福島県のなかでもかなり大きさです。
いわき市役所の場所を表示したのには理由があります。

津波の被害をうけたのはいわき市・・・いえ、福島県だけではありません。
ですが、いわき市津波からの復興は進んではいますが他と比べると遅い。
それは市の中心部が内陸にあり、同じ市内でありながら格差がうまれている。
市の要である役所も津波の被害を受けていません。
他の場所は役所も被災しているため、動きが早いそうですが
いわき市はそうでないため、どこか他人事になってしまっているそうです。

私がお世話になったホテルも市の中心部でしたが津波のつの字もない。
市内のことでありながら、なんだか置いてきぼりにされている・・・。
高橋さんの説明を聞きながらそんな感じがしました。



最初に、心の底から驚いたのはここでした。


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いわき市薄磯地区です。復興道路工事が行われていました。
そして上の写真。原っぱではありません。
ここ、ず~~~~っと、住宅が建っていたのです。
住宅密集地だったのです。
写真がうまく撮れておりませんが本当に広い広い土地。
言われなきゃとてもここに住宅地があったなんてわからないくらい。
いったいどれだけの家が津波の被害を受けたのだろう。
ここの土地の持ち主さまたちはどんな思いでこの光景をご覧になっているんだろう。



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そんな土地の中でもポツンと神社が。
遠くから見ても・・・失礼ですが、正直立派なお社には見えません。
それでも鳥居もお社もしっかりとしている。
私は無神論者ですが、なんだか神様の存在を感じました。



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堤防に描かれた花々たち。
高橋さんの写真集で知り、今回、実物をみることが出来ました。
この堤防もそのうち工事で壊されるそうです。
私は最初見た時、津波でお亡くなりになった方々への弔いの花に感じました。
そして街を明るくしようとする人々の想いがつまっているようにも見えました。

ですが現在、高橋さんのお話によるとこの絵を描き始めた団体さんは
内輪もめをして分裂してしまっているとか。
人それぞれ考えがあり、時が経つにつれ考えも変わってくるものですが
少し残念な気持ちになりました。余所者である私がいうことではありませんが。
実物と話を聞いたあとは花が泣いているみたいに感じました。
きっと雨のせいではないと思いたい・・・。



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車を走らせている途中で山の真ん中あたりに大きな穴を見つけました。
(写真に撮れませんでしたが高さ的には写真のピンあたりです)


私:「高橋さん、あれは工事の穴ですか?」


高橋さん:「いえ、遺跡です」


・・・い、遺跡?!あんなところに?!
山を掘って作られた場所。昔の人はあの位置までのぼらないと
危ないことをご存知だったのでしょうか。
そういえば震災後各地で過去の津波の石碑があった話を耳にしました。
先人のお知恵と経験。今回の東日本大震災も含めて後世に伝えたいです。
これ以上、被害がでないように・・・。



いわき市から足を伸ばして楢葉町まで連れて行ってもらいました。
東京電力福島第一原発事故により大半が警戒区域内に指定されていた町です。
現在は警戒区域が解除され、避難指示解除準備区域となっています。
立ち入れる区域まで行ってきました。



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この4つの写真、なんだと思いますか?
シートで隠された広大な敷地。謎の数字がかかれた黒い袋。
この中には除染されたあとの土が入っています。
とてつもない量です。
この日は雨だったせいか工事車両も動いていませんでした。


車に乗って町を走っていると、草が刈り取られた場所と
草がぼうぼう生えている場所がありました。
草がない場所は除染が終わった場所。
草がまだあるところは除染がまだ終わっておらず立入禁止。

圧倒的に草ぼうぼうの場所が多かったです。
まだまだ遠い道のりの除染作業。そしてたまりにたまる除染後の土。
大きな課題を目の前につきつけられました。



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まだ除染が終わっていない土地と津波で壊れた住宅たち。
メディアや動画でしっかり見ていたつもりでしたが「つもり」に過ぎなかった。
それくらい・・・目に飛び込んできた光景は凄まじかったです。



工事車両も動いていないため音もしない、人の気配がまったくない、
あの日のまま時がとまった場所。変わったのは草の長さくらい。
それが・・・こんなに悲しい光景だったなんて知りませんでした。
写真に撮らせていただいた住宅たち。
どれも本当に立派なお家でした。
この家に今も住んでいるはずだった人たちはどこへ?
人は、声は、音はどこへ?ねえ、どこへいっちゃったの?
ここは本当に日本なの?福島県なの?



もう・・・何もいえない。
被災していない私があれこれ言うことなんて出来ない景色でした。
でも、見ることが出来てよかったと思います。
例えあれこれ言えなくても、目をそらすことはしちゃいけない。




【お ま け】


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東日本大震災以降、はじめて出来た仮設住宅の商店街がいわき市にあります。
浜風商店街さんです(サイトはこちら→http://hisanohama-shops.com/)。
久之浜第一小学校敷地内に軒をつらねています。
こちらでお昼ごはんをいただきました。


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高橋さんおすすめのラーメン屋さん「からすや食堂」さん。
メニューがずらり!!


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私は芸能界関係に疎いのでわからないのですが、
色々な有名人さんのサインがありました。


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高橋さんおすすめのチャーシュー麺をいただきました。
ボリュームたっぷりで美味しかった~!!


お腹いっぱいになったあとは家電のプラネットさとうさんにお邪魔して
震災当時の津波の映像を見せていただきました。
そして奥様が当時のお話をしてくださいました。
ありがとうございました。



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皆様とっても明るくて、身体が不自由な私を気遣って
たくさんたくさん助けてもらいました。
そして元気をもらいました。マダムパワーはすごい!
またぜひお邪魔させてください!!